フィッチは、機関投資家向けに、アセット・マネジメント業務に関する格付を公表している。フィッチでは、アセット・マネジメント業務組織の経営管理上・運用管理上の障害に対する脆弱性について独自の評価を投資家に提供するため、アセット・マネージャー格付を付与している。
とりわけ、障害は以下の形で表れる。
本格付は、5段階評価(「M1」~「M5」)で付与され、「M1」が最高位の格付である。フィッチでは、得られたスコアにより必要な場合、「+」又は「-」の符号を付して格付をさらに差別化することがある。フィッチでは、信頼できる情報源から得た情報、フィッチのサーベイランス・データ及び当該アセット・マネージャーにより提供される定期的な更新情報に基づき、又は、マネージャーにより提供される情報の欠如により、何時でもアセット・マネージャー格付の変更又は取り下げを行なう場合がある。
フィッチでは、格付要素の一部において国際的な比較が妥当とは言えない国において業務を行なっているアセット・マネジメント会社に対して、国内アセット・マネージャー格付を付与している。当該格付要素は、その地域特性を考慮に入れて評価される。国内アセット・マネージャー格付は、例えば、モロッコならば「M3(mor)」と、当該国の国別コードが付され、当該国内で付与された国内アセット・マネージャー格付とのみ比較可能である。
アセット・マネージャー格付の定義
レベル 1 格付 - M1 - 優れている
経営管理上及び運用管理上の障害に対する脆弱性が最も低いアセット・マネージャーのオペレーション
レベル 2 格付 - M2 - 有能である
経営管理上及び運用管理上の障害に対する脆弱性が低いアセット・マネージャーのオペレーション
レベル 3 格付 - M3 - 概ね十分である
経営管理上及び運用管理上の障害に対する脆弱性が限定的なアセット・マネージャーのオペレーション
レベル 4 格付 - M4 - 脆弱である
経営管理上及び運用管理上の障害に対する脆弱性を一部示しているアセット・マネージャーのオペレーション。脆弱性には、現在及び近い将来における能力と、事業及び運用管理目的を概ね十分に果たす能力との均衡に関するリスクの高まりを含む。
レベル 5 格付 - M5 - 欠陥がある
経営管理上及び運用管理上の障害に対する重大な脆弱性を示しているアセット・マネージャーのオペレーション。当該組織は次のいずれかに該当する。1)事業及び運用管理目的を達成するのに必要な基盤が欠如。2)フィッチに開示され利用可能な財務情報が、今後12ヶ月間の当該組織の事業継続能力について不確実性を示しているか、又は、財務状況について判断するには不十分。3)その他の経営、リスク管理又は運用上の実務における欠陥を示している。
アセット・マネージャー格付尺度の制約
アセット・マネージャーに適用される格付尺度に関連する特定の制約には、以下の点が含まれる。
フィッチが付与する格付は、リスクに関する個別かつ特定の分野についての見解を示すものである。上記の諸点は、網羅的なものではなく、読者の便宜上列挙されているものである。フィッチの格付に関する制約のより詳細な情報については、冒頭セクション「信用格付を理解する - 利用と制約」をご覧いただきたい。 |
国内アセット・マネージャー格付の定義
レベル 1 格付(xxx)- M1(xxx)- 優れている
当該国の国内アセット・マネージャー格付尺度において、最も高い格付。当該国内におけるその他全てのアセット・マネージャーと比較し、経営管理上及び運用管理上の障害に対する脆弱性が最も低いアセット・マネージャーのオペレーション
レベル 2 格付(xxx) - M2(xxx) - 有能である
当該国内におけるその他全てのアセット・マネージャーと比較し、経営管理上及び運用管理上の障害に対する脆弱性が低いアセット・マネージャーのオペレーション
レベル 3 格付(xxx) - M3 (xxx)-概ね十分である
当該国内におけるその他全てのアセット・マネージャーと比較し、経営管理上及び運用管理上の障害に対する脆弱性が限定的なアセット・マネージャーのオペレーション
レベル 4 格付(xxx)- M4(xxx) - 脆弱である
経営管理上及び運用管理上の障害に対する脆弱性を一部示しているアセット・マネージャーのオペレーション。脆弱性には、現在及び近い将来における能力と、事業及び運用管理目的を概ね十分に果たす能力との均衡に関するリスクの高まりを含む。
レベル 5 格付(xxx)- M5(xxx) - 欠陥がある
経営管理上及び運用管理上の障害に対する重大な脆弱性を示しているアセット・マネージャーのオペレーション。当該組織は次のいずれかに該当する。1)事業及び運用管理目的を達成するのに必要な基盤が欠如。2)フィッチに開示され利用可能な財務情報が、今後12ヶ月間の当該組織の事業継続能力について不確実性を示しているか、又は、財務状況について判断するには不十分。3)その他の経営、リスク管理又は運用上の実務における欠陥を示している。